今回は2本あります。
夜空に浮かぶ火の粉
これは私の兄が保育園だった頃に体験した出来事だ。実は私も赤ん坊の頃体験したものであるわけだが、当時の記憶は全くないので、兄と両親から聞いた話を元に書いている。
地元の花火大会で私たち家族はレジャーシートの上で座って花火を眺めていた。
花火大会もクライマックスの頃の出来事。たくさんの花火が夜空に浮かび上がって場が盛り上がった時にそれは起きたという。
花火が上がった後に発生した火の粉が客席に光りながら飛んできたのだ。風が強い日であり、その風が偶然客席に向いていたがために起こった悲劇だった。
そして、なんと、その火の粉は兄の手の甲を直撃した。兄の手の甲に残った火傷の跡は暫くの間取れなかったという。
兄と両親は毎年、花火大会の日になると、この話をするので、当時の記憶が無い私にも印象深い話だ。
実習で一緒だった女性が放った一言
私は、専門学生のとき、とある病院で実習を受けた。
これは、そのときの体験だ。
その実習は、別の学校に所属する女性と一緒だった。
彼女は常に笑顔で言葉数も多く、優しかった。
私より一週間前から実習に参加しており、実習の先輩という立ち位置でもあって、実習先のバイザーさんのことや実習での過ごし方、決まり事などなどについて色々教えてくれた。
そんな頼れる女性だったのだが、ある日、休憩中に、突然、こんなことを口走ったのだった。
今朝、この病院の一室で首をくくった医師が居る。と。
彼女は、そのときも、いつもと同じ笑顔を浮かべて居た。
その際に思い出したのだが、彼女と私は何度かバイザーさんに怒られたのだが、その度に彼女は笑っていた。本人が言うには、怒られたり、緊張したりすると笑ってしまう体質らしいが・・・
後に、話していてわかったことだが、彼女は学校に3つ隣の県から新幹線で片道1時間半程かけて毎日学校に通っていたらしかった。同じ資格を取れる学校は彼女の住んでいる県にもあるにもかかわらずだ。
実習中は駅前のホテルに滞在していて、駅前の王将でチェーン店で初めて食事を取ったとも言っていた。
そんな少し浮世離れしている彼女との実習生活も終わりを告げる。
彼女は、私より一週間先に実習を終えたのだった。私は、駅前で実習でお世話になった感謝の意を彼女に伝えた。すると、彼女は、いつも通りの笑顔で私と実習記念にツーショットを撮ろう!と言い始めたのだった。そこまでお互い仲が良いわけでも無かったので、私が拒否すると、無理矢理、私を引き寄せて、自撮りをしてきたのだった。そして、私と彼女のツーショット写真は彼女のスマホに保存されたのだった。
私たちは連絡先も交換してなかったので、その写真が今はどうなっているか、彼女がその後はどうなったかを知るすべは無い。
まあ、それだけの話である。

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