IPAとは?なんやねん?
国際音声記号(母音)のことで、まあ、簡単に言えば、この世の言語の発音を全て記号化しようとして出来たものです。まあ、話すと長くなるし・・・
詳しくは、Wikipediaを参照してくれ!(他人任せかよ!)
日本語対応表に関しては、ここで読めます。
IPAの発音まで覚えないといけない授業があった
私は、大学を出てから、1年SEを勤めた後、退職。そして、それからとある専門学校に通っていました。そこで音声学の授業がありました。
音声学の講義を担当されている先生は癖の強い先生だったんですが、音声学の講義自体は楽しいものでした。ただ、問題点もあり・・・テストで、日本語に無いIPAを発音しなければならない時があったんです。
IPAの表を全部覚えるのも大変なのに、生まれてきてから一回も発音したことのない音を発声しないとダメだったんです。しかも、結構その実技テストの点数が割と高かった。必死でIPAの発音のアプリ(日本語版は無い)を使って覚えましたよ・・・
資格試験にも必要だし、専門学生時代の私はIPAの表を必死こいて覚えてました。
どうやってIPAを覚えていたのか?
IPAにはWikipediaにおいてPDFでDLができる表(IPAチャートってところにある)があります。
こんなやつです。(これは学生時代私が作った表)

基本はあのエクセル表みたいなやつと
右下にある母音の表(これは私が音声学の授業でメモした表)

しか覚えなくて良いんで、何度も何度も読み返していました。
後、百均で単語帳ってあるじゃないですか?あれの正方形の形のがあって、表はIPA裏はIPAの呼び名ってな感じで通学中によくペラペラめくって覚えてました。
IPAを再び覚えようと思ったきっかけ
で、この間のナイトスクープでこんな回がありました。
オオエンマハンミョウって昆虫の発音が逆再生してもオオエンマハンミョウって聞こえるから何故なのか調査して欲しいって依頼だったんですが・・・リアルタイムで見ていた私はここで音声学の授業を思い出し、放送後、分析しました。
この分析をしたとき、あれ?IPAの表の知識だいぶ消え取るやんけ・・・となり、再び、勉強しようかなとずっと思っていたわけです。
で、転職活動のために通っていたプログラミングスクールの勉強も一段落つき、就活の合間に時間ができたので、再学習を始めたわけです。
で、学習ってアウトプットが大事なんで連載記事にすることにしました。

村田鉄則
長いことすいません!
いよいよ本題です。
IPAを再び覚えるぞ!
てなわけで、今回からIPAを再び覚えていくことにしました。
参考文献は、斉藤純男(2025)『日本語音声学入門(第3版)』です。

音声学の授業で使ってた教科書だったんですが、いつの間にか新版が出ていたんですよね。教科書として使ってたやつは何回も読み返してボロボロになったので、捨てており、今回、買い直しました。
IPAのキーボードとしては、駅名標あつめ。さんの
を使います。これ学生時代から使ってるんですけど、便利なんですよね。
では、始めるぞ!
子音編導入
始めると言っても、今回は導入だけです。いや、ガチで導入だけでも文量半端ないんで、あとめちゃくちゃかいつまんで話すので、詳しいことを知りたい方は『日本語音声学入門(第3版)』を買ってください。
子音(肺臓気流)
まず、子音(肺臓気流)について。肺臓気流とはなんぞやって感じですが、肺臓=肺のことで、肺から出てきた空気によって私たちは発音をしているからこんな名前なんです。
いやまあ、実を言うと非肺臓気流の子音もあるんですが、まあ・・・IPAの表の中には無いし、覚えても日本語ではほぼ使わないし・・・今回は学び直しません・・・
ってか今調べたら、こんな良いサイト見つけました。子音(肺臓気流)、子音(非肺臓気流)の音声まで載ってるし・・・母音の音声まであるやん・・・(学生時代に気づいとけば・・・)
まあ、それはさておき、子音(肺臓気流)の表では二つの重要なワードがあります。
調音(構音)位置と調音(構音)方法です。簡単に言えば・・・
- 調音(構音)位置
どこで(だから位置)気流を妨害するのか?
- 調音(構音)方法
どうやって(だから方法)気流を妨害するのか?
です。
何言ってんねんって感じですが・・・
例えば、息を、はあーって大きな口で吐いたときって何も音を発してる感じしませんよね?けどその状態から口をすぼめて吐くと・・・なんかちょっと音を発してる感じになる。口笛とかもそうですね。
まあ、つまりは、人は発声する上では、肺からの気流を体の一部を使って妨害する必要があるというわけです。
で、また、このIPAの表を見ると・・・

これは横が調音(構音)位置、縦が調音(構音)方法になっており・・・

【使用素材】 ©えすてぃちゃん/熊谷櫂 https://estychan.com/
だいたいの位置が正中矢状断面図(口腔・鼻腔・咽頭)に対応しています。
なので、これは口の中の図だ!と覚えればいいんです。
で、構音方法に関しては、上が妨害が強く、下が妨害が弱いです。

補足:
- 口蓋=口の天井
- 口蓋の前の方=硬口蓋(極論で語ってます)
- 口蓋の後ろの方=軟口蓋(極論で語ってます)
- 軟口蓋の奥には口蓋垂(のどちんこ)がある
- 歯茎は、はぐきで歯の裏あたり
調音(構音)方法
調音(構音)位置に関しては、舌の位置のことなんで図解が必須であり、IPAを覚えていく時にその都度やるんで今は語りませんが、調音方法はここで、解説しておいた方が良いでしょう・・・
(基本、舌を使う音を前提に話しています・・・)
破裂音(パ行・バ行・タ行・ダ行・カ行・ガ行)
これはツバを飛ばす時をイメージしたらわかりやすいんですが、口腔内(簡単に言えば口の中)を口蓋帆を上げて、鼻腔(簡単に言えば、鼻の穴の奥)への空気の流れを阻害しつつ・・・
完全に閉じて空気をためてパンッと出す感じです。
パタカパタカパタカ・・・と何回も唱えてたら、なんとなくこれが破裂音かとわかってくるので試してみてください。
- (※補足)
口蓋帆 これは、鼻腔と口腔の間を取り持つ体の部位のことです。軟口蓋後半にあり、上下に動かすことが出来ます(無意識に動いている)。
食べてるときこの部位が上がることで、食べ物が鼻に逆流しないわけですね・・・
ここらへんの話は動画で見た方がわかりやすいです・・・
鼻音(ナ行・マ行・ン)
これは、その名の通り、鼻から空気が出ている感じです。破裂音は一回口を閉じて、口腔内の空気をパンッと口から出していますが、鼻音はそのまま口は閉じたままで口蓋帆を下げて、鼻から空気を出しています。鼻音以外は鼻へ気流を流すことは基本しません。
芸人のジョイマンの芸で「ナナナナー」ってのがありますが、あの芸を声真似したら鼻から空気出てるな!って感じられると思います。「ナナナナー」って言いながら、突然、鼻をつまんだら、「ナ」の発音できなくなります。鼻から流れる空気を阻害することで音を響かせられないからです。
そういや、『七人のナナ』ってアニメが昔あったんですが、全部子音が鼻音だ・・・
ちょっと休憩!!首から上は楽器のようなもの
まあ、簡単に言えば、首から上は、楽器のようなもので。
リコーダーみたいに、塞ぐ箇所や塞ぐ方法で音が変わるんです。(ちょっと極論すぎるか?)
だいぶ昔の研究でこんなロボットを作った日本の研究者がいます。
一瞬、ちょっとビックリする見た目なんですが、
これは人間の声道(空気が流れて声を発する道筋のこと)の狭め方とかを研究して人間に近い発声方法を実現できたって研究ですね。
まあ、機械ではこんな手間のかかる高度な技術を私たちは意図せず自然とできてるんですね・・・そう考えるとすごいな。
ふるえ音
これは日本人には難しい音です。
巻き舌の音がこれです。
小刻みに同じ動きをブルブルとさせているからふるえ音なわけです。
はじき音(ラ行)
これはわかりやすいです。舌をちょこんとタッチする感じです。日本語だとラ行で使われてます。
「デュラララ!!」ってラノベがあるんですが、これ最後に一気にはじき音が三回あるんで最後に舌がせわしなく動くことになるんで、疾走感が半端ないです。イヤ私は何の話をしてるんだ。
摩擦音(ハ行・サ行・ザ行・シャ・シュ・ショ)
ハリーポッターの蛇語ってあるじゃないですか?あのイメージです。
舌を上げて、口の天井に近づけつつ、少し隙間は空けて発します。
(舌を使わない音の場合は、狭い空気の通り道を作る感じです・・・)
騒いでいる子供たちに「しぃ~」って口元で指を立てて言うときのあの「しぃ~」もそうです。
側面摩擦音
これめちゃくちゃややこしいです。側面ってのは空気の通り道のことです。
極論ですが、舌をとんがりコーンみたいにして口蓋に近づけていると思ってください。
そうしたら、サイドに隙間ができますよね?
そのサイドの二つの穴からと、口蓋と舌の間の隙間から漏れ出る、三つの気流(トライフォースの形で空気が出ているイメージ(?))が合わさってできる音です。
イヤこのたとえややこしいか。
舌の真ん中部分だけが口蓋の方へとんがって、両サイドに隙間を作る、のが側面音。でそれに前述の摩擦音を足した感じです。日本語ではほぼ無い発音方法です。
接近音(ヤ・ユ・ヨ)
これは、摩擦音より少し舌が下の位置にあります。
摩擦音ほど空気を狭めず、解放させてるわけです。
大きく開けた自分の口の中に人差し指を突っ込んで、舌がそれに触れないようにして「ヤ」って言ってみてください。意外と言えます。一方で、
同じやり方で、「シャ」って言ってみようとしても、言えません。
舌の位置が結構上の方じゃないと摩擦音は発せられないからです。
側面接近音
側面音+接近音なので、側面摩擦音の舌の位置より少し下にした感じですね・・・
英語の[l]がこれに当たります。
子音導入編終了
数時間(ATOKの機能でわかったが、220分らしい)かけてまとめましたが、わかりやすかったでしょうか。自分も復習できて楽しかったです。
これで子音導入編終了です・・・
