昨日某ショッピングモール内にある映画館で『ミステリー・アリーナ』を見てきた。原作はその前々日くらいに読んだ。ミステリー映画は割と原作のネタバレがある場合が多いので、そうしたのだ。後、Xのフォロワーさんが原作読んでから行って良かったっとおっしゃってたのも関係している。
原作の『ミステリー・アリーナ』は所謂多重解決ミステリを少し皮肉ったような内容だった。いやしかし、皮肉りつつも、そこにはミステリーに対する愛がこれでもかと詰められている。
次にあげるのは、読了直後の私の感想である。
まさにこんな感じの作品なのだ。
この作品は一つの作中作を多くの人々が解き明かす構成になっている。そして、舞台はクイズ番組で。樺山桃太郎というアクの強い司会役が進行を勤めている。アシスタントにはモンテレオーネ怜華という明らかにトリンドル玲奈をパロったキャラが出てくる(実写版ではパロディ元のトリンドル玲奈が演じているのがおもしろい)。
この作品は独特である。作中作をクイズ参加者(この人たちもアクが強い)たちが読みながら、ボタンを押して自己の推理を披露していくのが主な構成で、そして、細かいことはネタバレになるのでここでは述べないが、回答者が語る内容が本格ミステリあるあるなのだ。本格ミステリをよく読んでいる私は読んでいる最中、ずっとニヤニヤしっぱなしだった。これだけ笑えて楽しいミステリー作品は初めてだった。
しかしながら、この作品。映像化が難しい小ネタも結構ある。そもそも、クイズ番組参加者と一緒に読者が同じ文章を読んでいるってのが、この小説の肝であるし。
なので、読了後、堤幸彦がどのようにこの原作を調理するのか気になってしょうがなかった。
私は子供の頃から堤幸彦作品が好き
一応、言っておくが私は堤幸彦作品が子供の頃から好きだ。小学生の頃は『トリック』シリーズ、中学生の頃は『20世紀少年』、『ピカ☆ンチ LIFE IS HARDだけどHAPPY』、『金田一少年の事件簿』。高校生の頃は『SPEC』シリーズ、『Stand Up!!』にハマり、その後、『IWGP』や『ケイゾク』、『イニシエーション・ラブ』にドハマりした。
ちなみに1番好きな堤幸彦作品は『ケイゾク』で。今でも、たまに見返している。3話のトリックが本当好き。映画版もよくわからん部分はあるけど、好き。
映画版『ミステリー・アリーナ』は堤幸彦作品だから見に行った面もある。
映画版『ミステリー・アリーナ』の感想
いや、ガチで良かった。どう映像化するのか不安だった作中作の描写を映像作品ならではの改変で映像化してしていたのだ。最初の数分で堤幸彦あんたすごい!となった。いやさすが長年ミステリー作品に携わってるだけはある。
原作との相違点はいっぱいあるのだが、一方で原作の要素は割と拾い集めており、そこも評価が高い。ミステリーで大事な殺害シーンの描写も怖くて上手い。ってか舞台の洋館が本当にミステリーに出てきそうな洋館で良かった。あと小道具も良かった。
まあ、ただ、若干密室ネタが削られてるのは、残念だったが、尺的に仕方がないだろう。その代わりクスって 笑えるような面白いミステリーの小ネタが増えてはいたし。
で、詳細は省くが、めちゃくちゃアクションシーンもカッコ良かった。最近見た邦画で1番カッコ良いかもしれない。あと宇野祥平も出ていたのだが、めちゃくちゃ良いキャラをしていた。
キャラと言えば、樺山桃太郎は、原作でもアクが強いキャラだったのだが、映画版はアクが固まるぐらいんじゃないかってぐらい強かった。アフロになってるし(唐沢寿明の案らしい)、なんかサタデーナイトフィーバーみたいな格好をしている。そして原作よりもっとノリがヤバく、人間性もヤバくなっていた。この映画はこの唐沢寿明が居たからこそ、成功した気もする。唐沢寿明の演技が素晴らしく、私は画面にずっと引き寄せられていた。
クイズ番組の展開は推理を除き、ほとんどオリジナルなのだが、やけに変なノリのクイズ番組になっており、それが樺山桃太郎の人間性を表しており、悪い夢を見ているみたいで良かった。
あと映画オリジナルキャラの芦田愛菜演じる一子も良かった。困難な中、自分の出来る推理を一生懸命頑張る一子の姿に私は感動した。百合シーンもある。
他にも映画オリジナルキャラの面々もそれぞれキャラが立っていて良かった。三浦透子演ずるサンゴがオリキャラだと私は1番好きである。
多重解決ミステリと特殊設定ミステリの旨みを活かした終盤の展開も良かった。若干B級感もあるのだが、それも味になっていた。
『ケイゾク』の映画版のネタ!?ドラマ版のネタ!?って展開もあり・・・(いやこれは私の気のせいかもしれんが)
まあ、とにかく良い出来だったので、是非劇場に見に行って欲しい!!これ以上言うとネタバレになりそうなので、最後に私の鑑賞直後のポストを貼って終わりとしよう・・・
最後に・・・すまん・・・
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